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2020年1月27日(月)、東京・日本教育会館 一ツ橋ホールにて、ダイバーシティフォーラム「SPIRAL UP!」を開催し、各社事業所でのライブ配信を含め6社から約900名が参加しました。
今回は「あなたにとって“カイシャ”とは?」をテーマとして開催し、“自身の幸せ”や“チームメンバーの幸せ”についての気づき溢れる場となりました。
「SPIRAL UP!」の取り組み、目的についてはこちらからご覧ください。
▶About us
本記事では、2つの基調講演についてご紹介します。
基調講演① 前野 隆司様(慶應義塾大学大学院 システムマネジメント研究科)
基調講演お一人目は慶應義塾大学大学院の前野様より「幸福経営学 社員と社会を幸せにする経営とは!?」と題し、幸福学を研究する立場から考える「働く人の幸せ」についてお話しいただきました。
前野様によると、幸せな社員は「創造性・生産性・利他性」が高いと言います。
そのため、働き方改革による生産性の向上やイノベーションを目指すうえで重要なのは、まずは「残業時間を減らそう」ではなく「働く人の幸せを考えよう」というスタンスです。
前野様からは「幸せの4つの因子」として「やってみよう・ありがとう・なんとかなる・ありのままに」というキーワードが挙げられ、「幸せのメカニズムには個人の在り方と同時に、周囲との関係性の質が大きくかかわっています。自己犠牲に基づく顧客第一主義ではなく、幸せな社員の利他性に基づく顧客第一主義を目指していただきたい」とのメッセージをいただきました。
基調講演② 青野 慶久様(サイボウズ株式会社 代表取締役社長)
基調講演お二人目はサイボウズ株式会社の青野様より「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。」と題し、社員一人ひとりが幸せに働くための施策やその背景にある想いをお話しいただきました。
「“カイシャ”という実在しないものではなく、1人1人の“人”に注目することが大切である」というメッセージから始まった講演では、青野様が実際に組織風土改革に取り組む中で培われた、会社という組織に対する経営者としての観点を伺いました。
青野様は「組織は状況に応じて”型”を変える必要があり、どの型が優れているかではなく『今の状況に対してどの型を選択するか』を考えることが求められる」と前置いたうえで、「覚悟があれば、ビジネスモデルは変えられる。そのためにも、多様な個性を活かした人が化学反応を起こし、アイディアがたくさん出てくる場を作ることを目指してほしい」と参加者に語りました。
参加者の声
「ダイバーシティと聞いて、女性登用の話かと思っていましたら、働き方改革の話でした。非常に面白かったです。もっと咀嚼して活かしたいと思いました」
「今回上司の代打として参加したので当初から興味があるわけではなかったが、聞いた後は実行したいことばかりであった。会場に足を運ばない方に是非聴いていただきたい」