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2024年6月14日(金)、ダイバーシティフォーラム「Meet, UP!」をオンラインにて開催し、6社から約170名が参加しました。
これまでCo-ALIVEでは、同じ食品業界だからこそ共感・共有できる課題に対し知恵を出し合うことで、自社のみならず、食品業界へもインパクトを与え、より発展していくことを目的に、講演やダイバーシティフォーラム等を開催してきました。
今回のテーマはLGBTQ+。認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表の松中権様、株式会社ニューキャンバス代表杉山文野様、LGBTQ+当事者でもあるお二人を講師としてお招きした対談講演ののち、質疑応答パートに移り、さらに理解・言語化を深めていただきました。
「Meet, UP!」の取り組み、目的についてはこちらからご覧ください。
▶About us
本記事では、当日の講演内容についてご紹介します。
対談講演:松中権様、杉山文野様
対談講演冒頭では、松中様、杉山様より当事者としてのご経験を交え、多様な性とそのあり方、そしてこの先の未来を共に作り・暮らしていくために今どのような行動ができるか、お話いただきました。
松中様からは、ご自身が当事者として経験されてきたことや、その時の感情・思いをまさに可視化していただきました。
実体験を率直にお話いただく中に、LGBTQ+というマイノリティ性を生まれ持つことで、現代においても直面せざるを得ない苦しみや、周囲の人々からの尊重ある関わりによってもたらされる喜びが伝わる内容でした。
杉山様からは、当事者として経験されてきたこと、現在3人の親と子、という生活をされていることなどをご共有いただき、「血のつながり」だけに依らない新しい家族の形と、その実際や周囲からの声など、率直にお話いただきました。
参加者からは、
「認識していないが周囲にLGBTQ+の人がいるかもしれない、その時自分の言動に自信が持てていたかどうかハッとさせられた」
「同性婚について「賛成していても、表明してない事は反対と同じ」という言葉が深く心に響きました」
「よく聞く「自分がやられて嫌なことはしないように」はそもそも自分と相手が同じ考え方だと決めつけているということがわかり、 今まで本質を理解できていなかったと感じた」
「世間一般との「普通」と違うことが、どれだけ不安・負担を大きくなるのかを少しだけ理解できた。 何気ない否定の言葉がその個人を傷つける言葉になりうることを本日学びました」
「当事者の葛藤は、生きていたくないとまで思ってしまう程強いものである可能性がある」
「最後のお話の中の「シーソーの例え」が非常に印象に残りました。 表立って反対していないというだけでは何もしていないのと同じ、 本質的にはマジョリティ側への加担と同義だというお話にはハッとさせられました」
「当社では「全員活躍」を掲げ、全員平等に使える制度の導入や研修の実施など、 特別マイノリティを意識しない施策をうっているが、 それはシーソーの真ん中にいることと一緒なのかもしれないと感じた。 シーソーをフラットにするための取り組み方について、もっと議論したいと思った。」
といった、自分や所属組織の課題に引き寄せた、深い気づき・学びのコメントが寄せられました。
また、講演後の質疑応答パートを通し、参加者からは、「これからどのように行動していくか・していきたいか」が多く寄せられました。
「今日の講演を部内で話し、他部署にも雑談レベルで話す事で身近に感じて貰えれば」
「周囲に明らかにLGBTQ+だと認識している方はいないのですが、そういう方の割合は決して低くない、周囲にいらっしゃるものだと思って、日々の無意識な発言には気をつける」