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2022年12月9日「SPIRAL UP!」~人的資本経営から見たダイバーシティ&インクルージョン~
2022.12.09 2022EventSPIRAL UP!

2022年12月9日(金)、ダイバーシティフォーラム「SPIRAL UP!」をオンラインにて開催し、6社の役員・管理職を中心に250名以上が参加しました。

今回は「人的資本経営から見たダイバーシティ&インクルージョン」をテーマに、2022年5月に経済産業省から公表された「人材版伊藤レポート2.0」を作成した人的資本経営の実現に向けた検討会座長、人的資本経営コンソーシアム会長 伊藤邦雄様にご登壇いただき、管理職以上を対象にオンラインにて講演を行いました。

「SPIRAL UP!」の取り組み、目的についてはこちらからご覧ください。
▶About us

本記事では、講演についてご紹介します。

講演 伊藤邦雄様

講演では、伊藤様より「人的資本に根ざしたこれからの経営とダイバーシティ」と題し、これまでの研究や伊藤レポートとして発表されている内容をより詳しく、これからの経営に必要な事項をこれまでと比較しながら、多様な視点でお話いただきました。

お話では、冒頭にこれまでの日本型雇用の限界についてデータを用い人的資本経営の必要性を訴求し、「人的資源」と「人的資本」の違い、人的資本の本質、人的資本経営の目指すこと、投資家の関心など様々な視点から、ダイバーシティ&インクルージョンに限らずウェルビーイングの重要性、そしてそれを高めていくために今後経営層として取り組むべきことを具体的にお伝えいただきました。

特に、ダイバーシティには「属性による多様性(Demographic Diversity)」「知・経験の多様性(Task Diversity)「人生の局面や環境による多様性(Life Diversity)」の3種類があり、その中でも「人生の局面や環境による多様性(Life Diversity)」があることを理解し、高速道路の登坂車線のように自分の調子や環境をふまえて自身のキャリアを選択できるようにすることも大切であるというお考えには、参加者の多くがはっとさせられていたようでした。
また、伊藤先生がこれまで関わってこられた多くの日本企業の「対話」・「称賛の文化」のなさを挙げられ、人的資本への投資のひとつである時間的な投資(=組織文化・風土の醸成)も必要だと述べられました。

60分の講演のあと30分ほど質疑応答の時間を設け、参加者より多くの質問が寄せられとても気づきや学びの多い講演となりました。

本講演は、当日参加できなかった対象者も見られるように、また再度見返すことができるように、講演後アーカイブ配信を行いました。

参加者の声

「もはや改善の域を超えて人的資本への投資・取り組み改革レベルで必要になっていることを改めて感じるとともに、ダイバーシティとサステナビリティーが経営の中心課題であると再認識しました。」

「サステナビリティ、ダイバーシティ、ウェルビーイングの3構造を見据えた人材戦略、戦術への落とし込みにフォーカスする大切さを改めて認識することができました。大変貴重な時間となりました。有難うございました。」

「DX等により人事業部門の生産性を高めながら如何に人財の持つ魅力(タレント性)を引き出し、経営戦略に結びつけられるかをスピーディに進めていきたいと思います。」

「ダイバーシティをとらえる意識が変わりました。個々の得意技を活かして活気ある職場にしたいと改めて感じました。職場だけでなく企業レベルでもそれを成し遂げることの重要さも学べました。簡単ではないでしょうが頭を悩ませつつ、トライしていきたいと思います。ありがとうございました!」

「今まさに、育児と仕事の両立で四苦八苦している最中です。仕事に全力投球できないこと、それにより周囲から後れを取っているという焦りを感じて悩んでいますが、本日の講演を聞いて、会社外の経験や学びを含めたダイバーシティが組織において大切だということを改めて実感できました。元気をもらい、前向きになれました。」

「人的資本経営をわかりやすく解説いただき、理解がとても深まった。対話やリスキニングの重要性については「やらねばならない」という他律的な受け止めだったが、本気で「やりたい、会社をかえていきたい」と確認できました。貴重なお話ありがようございました。」

「人財はコストではなく資産である。良き人財が社内で輝きを見せるような組織となる様にしなくてはならない。互いに学びあう、互いに尊敬しあうという組織風土を醸成する必要がある。」