Works
2021年9月27日(月)、オンラインのライブ配信にて、知の多様化プログラム「Meet UP!」を開催し、3社140名以上が参加しました。
今回は「女性の健康」に主題で生理・妊娠や不妊・乳がん・子宮がんなど女性の身体特有について、性別問わずに周囲の人が手を差し伸べられることについて参加者が改めて共に学び考える集いとなりました。
「Meet UP!」の取り組み、目的についてはこちらからご覧ください。
▶About us
本記事では、講演の様子をご紹介します。
講演 西部 佐緒里様(株式会社ライフサカス代表取締役)
講演では株式会社ライフサカスの西部様より、「自分の体を知り、働く女性の健康課題について理解を深め、当事者/支援者として出来ること」を考える女性健康の実態と展望について、豊富なデータと実体験を交えてお話しいただきました。
西部様ご自身に突然起こった乳がんの宣告・休職・闘病生活・復帰・妊娠についてリアルなお話しを交えて、女性がライフステージで抱ええる特有の生きずらさ・働きずらさを含む「サイレント・ダイバーシティ」の現状と支援策をお話いただきました。
女性のがん患者数は30代で男性の約3.3倍、40代でも約2.8倍。など…働き盛りの女性は、男性に比べ、「倒れやすく心も体も揺らぎやすい」ことを知ります。
今回の講演では、2つの問い
①「自分の心も体も大切にするワークスタイル」
②大切な人を守る「支援者」として、知って・備えておきたい情報と心構え
について考えてもらい自身と向き合う時間となりました。
「わたしたちは自分の体の“トリセツ”をほとんど知らない」事実と、自身のヘルス・リテラシー(体を知り、適切な情報を入手・活用できること)について知って理解しておく必要性を語る内容が参加者に強く印象を与えました。
講演中コメントでは「月経周期が10倍に増えた理由」についての質問や「想定できるリスクに備えておこう」「かかりつけ医を見つけるにあたり注意していくべきポイントは何か」といった参加者の声もみられ、大きな意識転換のきっかけを得ることができた様子でした。
当事者/支援者が「組織でできること」の手がかりについて、「前」予防・準備→「中」治療→「後」復帰の流れで上司・同僚・当事者の目線を知り、前向きに組織と健康について考えてることで事前に知っておきたい「上手な伝え方/相談力を見つけるポイント」についてお伝えいただきました。
また、西部様のご経験を元にストーリーテイングで聴講者が自分ごととして考えるケースワークを体感いただきました。
自身のだったら、同じ職場の同僚・部下だったら時の両面で考え、今後に向け何を感じ・何が出来るか具体的な行動を考える場となりました。
「当事者」としてどんな気持ちの変化があり、未来に備えていくべきことは何か。「支援者」としてどんなサポートが必要と感じ周囲は当事者との距離感や関わり方のポイントで考えてもらいました。
参加者からも、「不妊予防支援パッケージについてどう思われますか?」「会社の制度を利用して休んだりする場合、同性の違う環境の同僚(結婚する、産む vs 結婚しない、産まない)の目が一番怖いです。」などの感想があがりました。
参加者の声
「LIFEとWORKの重要な時期が重なっているというデータが印象的でした。その間に多くの変化が起こり得るので、自分も当事者になる可能性があることを念頭に今から準備できることをしていきたいと感じました。」
「当事者にも支援者にもなる立場。コミュニケーションが取りやすい環境作りを上司を巻き込んで模索したい。」
「ライフスタイルが多様する中、支援者としてどこまで相手の気持ちを感じ取れるかがとても大切になるのだろうなと深く感じました。支えってとても大事ですね。」