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2017年11月28日「食品企業6社共同企画 選抜管理職研修~女性活躍推進×マネジメント~」
2017.11.28 2017管理職・人事部長向けプログラム

2017年11月28日(火)、東京・森永プラザビルにて、「選抜管理職研修~女性活躍推進×マネジメント~」を実施し、6社30名の管理職社員が参加しました。

今回の研修は同年同月に開催された「SPIRAL UP!」でのカルビー株式会社 松本様(※2017年11月当時)の基調講演を受け、ダイバーシティや多様な人材のマネジメントに関して、各社の管理職が互いに抱えている悩みや意見交換をしながら進行しました。

前段となる「SPIRAL UP!」の内容についてはこちらからご覧ください。
▶2017年11月7日「SPIRAL UP!」1期

本記事では、研修で扱った内容および参加者間での意見交換の様子をご紹介します。

「女性活躍推進×マネジメント」において、管理職が感じている懸念

冒頭、基調講演を受けての参加者が感じている懸念点が共有されました。
多く挙がっていたのは次のようなものです。

  • 出産後の職場復帰の体制(モチベーション、業務の割り振り、人事考課)
  • ハラスメントだと思われない言動や態度
  • 産休育休取得者・時短勤務者本人の昇進や、周りの社員への配慮と影響

こうした懸念に対して、何が本質的な問題点であるかを捉えるうえで重要な考え方として石橋講師より提示されたのが「アンコンシャスバイアス(自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏りのこと)」です。

アンコンシャスバイアスは誰もが持っているもので、対処するには3つのことが大切です。

①知る ②気づく ③対処する

研修参加者にも「お茶くみ」「時短」という言葉で無意識に女性を思い浮かべてはいないか、という問いかけがなされ、自身が持つアンコンシャスバイアスを初めて認識したという参加者も見られました。

アンコンシャスバイアスは皆が持っているもので必ずしも悪い、ということではありません。ただ、自ら「このようなアンコンシャスバイアスを持っている」と気づくことが重要です。
その気づきを得るには「セルフモニタリング」で自身の認識を振り返ることが必要だと言います。
石橋講師も自身の持つアンコンシャスバイアスについて、意識しない決めつけ・バイアスが強くあったと話したうえで、「一人ツッコミや周囲の社員からの情報収集などで、偏りがないように気を付けるようにしてきました」と話しました。

ダイバーシティ推進の浸透のカギを握るのは、管理職です。
「職場において『人材』は、他人の家庭のもの、社会から預かっているもの、と大切に扱うべきであることを認識していただきたい」として、石橋講師は研修を締めくくりました。

参加者の声

「女性活躍推進は社会的な課題であり、これからの日本を考えると国全体で考えていかなければならない。そうなると、進んでいる会社ばかりに負担が偏るのもナンセンスのため、国全体で取り組むべきだと思った」

「我々がリーダーシップを取って推進することで、業界に影響を与え、それが社会現象になればいいなと思う」

「色々な考え方や価値観があること、役割があるということを学んだ。価値観と役割をきちんと組み合わせることで部下の立ち位置が安定し、部下自身のキャリアアップということが考えられるのではと思った」